愛知日産 『コレ知ってる?』

愛知日産コレ知ってる?

10月号「70年のときを振り返る 「電気自動車(EV)」開発にかけた思い」

今や世界中の自動車メーカーが開発にしのぎを削る電気自動車(EV)。

その静かで滑らかな走り、そして環境性能の高さから、次世代モビリティの主役として大きな期待が寄せられています。

日産はその可能性にいち早く着目し、開発を続けてきました。

70年以上におよぶ挑戦の軌跡を、始まりから現在まで辿ります。

◆すべての始まりは戦後の日本に

  • 日産のEVの歴史は、第二次世界大戦終結から間もない1947年にまで遡ります。

    深刻な石油不足と電力供給の余剰という当時の社会事情を背景に、政府の奨励を受けて開発されたのが、日産初のEV「たま電気自動車」でした。

    「たま」は東京の立川飛行機(後のプリンス自動車、日産と合併)で生まれました。

    カートリッジごと交換することも可能な鉛酸バッテリーが使われた「たま電気自動車」は、96kmという当時としては驚異的な航続距離を誇り、タクシーや小型トラックとして日本の復興を力強く支えました。

◆技術革新の時代へ

  • その後、ガソリン車が主流の時代が続きますが、日産はEV開発の灯を消しませんでした。

    1997年、EVの歴史を大きく塗り替える一台が登場します。

    それが、世界で初めてリチウムイオン電池を搭載した「プレーリージョイEV」です。

    鉛電池に比べて遥かに軽く、高密度なエネルギーを蓄えられるリチウムイオン電池の採用は、EVの性能を飛躍的に向上させました。

    法人向けにリース販売され、航続距離は200kmに達し、最高速度も120km/hという高い実用性を備えていました。

    また、国立極地研究所北極観測センターの支援車としても活用され、厳しい気象条件下の北極でも6年間故障することなく高い信頼性を証明しました。

  • 2000年代に入ると、日産はさらに未来を見据えたコンセプトカーを次々と発表します。

    都市での利用に最適化された超小型EV「ハイパーミニ」や、キャビンが360度回転するユニークな「ピボ」シリーズは、EVが持つデザインやパッケージングの自由度の高さを示し、人々のEVに対する想像力をかき立てました。

    ※画像の車両は「ピボ」です。

◆世界を変えた!「日産リーフ」

  • 2010年には日産のEV史、ひいては世界のEV史における金字塔となるクルマが誕生します。

    量産型100%電気自動車「日産リーフ」です。

    「日産リーフ」は、高い環境性能と走りの楽しさ、日常での使いやすさを実現しながら、優れたコストパフォーマンスも両立させた画期的なEVでした。

    EVが特別なクルマではなく、誰もが乗れる身近な存在であることを世界中に知らしめました。

    発売以来、世界中の多くの人々に支持され、EV普及の大きな原動力となったのです。

◆多様化する未来へ

  • 「日産リーフ」の成功後も、日産の挑戦は続きます。

    商用の電気バン「e-NV200」、EVの知見と技術の結晶とも言えるフラグシップEV「日産 アリア」、そして日本の交通事情に合わせた軽自動車規格のEV「サクラ」など、多様化する社会のニーズに応えるべく、EVのラインナップを拡充してきました。

    「たま」から始まった挑戦のDNAは、「リーフ」はもちろん、最新の「アリア」や「サクラ」といったEVたちへと脈々と受け継がれています。

    ※画像の車両は「アリア」です。

  •  

    「たま」から始まった挑戦のDNAは、「リーフ」はもちろん、最新の「アリア」や「サクラ」といったEVたちへと脈々と受け継がれています。

    そして、その挑戦はこれからも続きます。

    2025年6月17日に新型リーフが発表されました。

    愛知日産のHPでは、走りや使い勝手にさらに磨きをかけた新型リーフの情報も順次公開予定です。

    ぜひご期待ください!